どくしょかんそーぶん

石田さんの作品はハズレがないから大好きである。
(『続きを読む』以下、ネタバレ)
副題に『新逆八犬伝』とあるとおり、主人公(男子中学生)を守るために『犬(?)』に変身する少女たちの物語。なのかな?
帯のアオリ『アナタの犬になります!!』で、のーてんき系かと思ったらとんでもない。
設定が重い。暗い。
特に犬塚志乃ちゃんの生い立ちなど、涙なくして語れない。
そのような鬱設定を忘れさせるようなコメディシーンもあり、ギャップの激しさにクラクラしてしまう。
さすが石田さん。
ただ、選曲(主人公が歌うことで『犬』が戦闘モードになる)が作者と担当の趣味か?と思わせるような、今時の中学生が歌うにしては古臭いものも少々あり……。
さすが石田さん(笑)。


1巻では犬塚・犬山・犬江が登場しているが、今のところ原作の八犬士との共通点は名前以外皆無(つーか女の子だし)。
まだ『敵と味方』『善と悪』の境界がハッキリしていないため、先の展開が読めない。
その分、期待も高まるというものである。


……ガンスリ、今作と重い作品を続けて読んだ反動からか、「らき☆ すた」2巻3巻を衝動買いしてしまった……。