マリみて『キラキラまわる』

M「『続きを読む』以降、若干のネタバレがあります」
B「ふはははは! 年末進行のことをコロッと忘れておったわ」
M「要するに、1月発売のコバルト文庫が1月の文庫発売予定表(大洋社)に載っていなかったために12月26日に発売されたことに気付いていなかったのですね」
B「要するなよ……」
M「それで、どこまで読み進めたのです?」
B「まだ一章しか読んでねぇ」
M「このような薄い文庫本など30分で読めるでしょうに」
B「んな勿体ないことができるか。マリみてだぞ? 『黄薔薇革命』ならともかく、新刊なんだから一時間はかけて読まないと。既刊でも『チェリーブロッサム』とかは一文字一行を脳に何度も焼き付けるようにして読むオレだ。特に志摩子さんや白薔薇ファミリーのカットは舐めるようにな!」
M「……黄薔薇ファンの皆様、申し訳ございません。白薔薇ファンの皆様も、ある意味申し訳ございません」

 〜約10分経過〜

B「ふぉぉぉぉー!」
M「どうなさいました? 旬を過ぎた芸人のような声を出して」
B「69ページに私服の志摩子さんのカットがっ! ウァレンティーヌス後編以来じゃねぇか?*1 しかも、なんか言葉に出来ねぇけど激萌えな御召し物であらせられる!」
M「……乃梨子さんにとって非常に重たい場面ですのに、台無しですよ……」

 〜さらに約20分経過〜

M「あの」
B「なんだ? まだ読み終わってねぇんだから話しかけんな」
M「いえ、74ページまでと75ページから100ページまでの読み方と、101ページから153ページまでの読み方の速度に随分と差があるのが気になりまして。154ページからは、また一段とゆっくりになりましたし」
B「つまんねぇ事を気にするヤツだな。なんでか教えてやろうか」
M「是非」
B「101ページから153ページには、志摩子さんと乃梨子と蔦子さんと笙子ちゃんが出てなかったからだ」
M「そうではないかと思っていました」
B「じゃあ聞くなッ。つか、やっぱ笙子ちゃんは志摩子さんとは別の意味で萌えるよなあ……」
M「無節操ですねぇ
B「なんぞ言うたか?」
M「いえ何も」

 〜さらにさらに約30分経過〜

B「……紺野センセは白薔薇ファンに、あらぬ妄想をさせるのが趣味なんじゃねぇのか?」
M「そうですか?」
B「154ページから159ページを読んだだけで脳の中が凄まじいことになった」
M「ああ、だらしないニヤケ顔をしていたのはそのせいでしたか」
B「だらしない言うな」

 〜そして読了〜

B「ふー、志摩子さんと乃梨子のデートシーンをこれでもかというくらい堪能した」
M「……元々は紅薔薇姉妹のデートなのですが……もうそれで結構です」
B「一つだけ難があるとすれば、志摩子さんの出生に関する重大な秘密な。あれを乃梨子に打ち明ける場面は少しばかり不自然じゃなかったかなと。志摩子さんなら、自分のことをもっと客観的に見ることができると思うんだよ。いくら自分では大したことないと考えていても、一般的には凄いショッキングな話だろ? それを初めて乃梨子に話すわけだから、もう少し慎重でもよかったんじゃねぇかなぁ。それだけが、ちょっと残念なところだった」

*1:んなこたねぇだろう